第35回「ピッティ・ウォモ」

giminf2006-01-24

1月11日から14日までイタリア花の都フローレンスにある、ピッティ宮殿跡地を利用して作られた展示会場にて「ピィティ・ウォモ」が開催されました。ピッティ宮殿とはルネッサンス時代にフィレンツェの大商人ルーカ・ピッティが15世紀後半、私邸として作ったのが始まりです。設計者は定かではありませんが、あの大聖堂クーポラを設計したプルネッレスキだという説が有力です。その後、16世紀には初代トスカーナ大公が買い取り、以後メディチ家の宮殿となりました。その後も拡張を繰り返し、1859年迄は歴代の大公が住む宮殿として使われていたそうです。ピッティ・ウォモの展示会は約600社のメンズファッション重衣料・JKT・パンツ・ジーンズ・シャツ・ネクタイ・ソックス・帽子・アクセサリー等々、ビジネスからカジュアルまでイタリアの持つ独特で磨き抜かれ、感性が高く自信のあるメーカーが勢揃いしております。世界中の目利きの優れたバイヤーが2006年FW商品を買い付け、正月早々フローレンスに集結したと思われる位程初日の受付は大勢の人で溢れておりました。1号館はカジュアル、2号館はトレンディックや独立したブース、3号館はメイン会場、4号館はスポーツそして今最も注目される「イタリアン・クラシコ」「イタリアンライン」が集結。この写真は3号館のメイン入り口で撮影したものであります。私も初日11日9:00に会場入りし、12日と両日に渡り各社くまなく見て回りました。昨年11月中旬に東京の六本木ラフォーレにてピッティ・フラッティが開催され、リネアピュー・ゼニアバルファー・ペッチーとイタリアの代表される原料メーカーが勢揃いしました。各メーカと商談をし原料を発注済みでしたので、ピッティ・ウォモでも今後のニット素材傾向がよく分かりました。2006年の素材傾向といたしましては、よりラグジュアリーなカシミア100%、カシミア90%・シルク10%、スーパーエキストラファインメリノ・スーパージーロンラムなどの素材の使いこなし方、カラーはよりクラシックなパステルと寒色系の組合わせとこの2点がキーポイントになりそうです。当社は一年前から秋冬物の素材開発に取り組み、8月からデザインを考案、昨年末までに大筋の商品ラインは出来上がっています。今回ピッティ・ウォモに参加したことで私共が今秋冬考えている商品戦略とピッティ・ウォモでの商品ラインは近いものがあると確信しております。3月7日からの当社秋冬展示会にご期待ください。