第34回「賀詞交歓会」

giminf2006-01-23

1月16日東京墨田区国際ファッションセンタービルにおいて16:00から20:00の約4時間「東京ニット卸商業組合」と「東京ニットファッション工業組合」合同賀詞交歓会が行われました。賀詞交歓会は3部構成で当日は来賓のお客様を含め350名という大勢の方々の参加の下、盛大に開催されました。第1部「新春の講演会」では早稲田大学教授の伊藤滋先生から「都市の安全と安心」という我々が常日頃から何気なく感じていた事をテーマにして1時間30分ほどお話を頂きました。都市の安全と安心が問われる現代。かつての日本は世界で最も安心して生活できる国として高い評価を受けておりましたが平成の時代に入りその環境が激変し外国人の犯罪の増加などを含め急速に危険な都市になりつつある様です。人口に対しての警察官の人数なども問題に取り上げられ、諸外国に比べても今後様々な対策を行わなければならない課題も多いとの事でした。
また、地震についてのお話もありましたが、1923年(大正12年)9月1日午前11時58分関東地方南部を襲ったマグニチュード7.9の大地震により、死者・行方不明142,800名、全壊建物128,000棟、全焼建447,000棟という未曾有の大災害がもたらされました。被害総額は当時の国家予算の1年4カ月分に達すると言われた程です。地震学者の予測によると約200年に一度関東大震災が起きるということですが、再び、いつどのような形で起きるのか対策はどうすべきか等々詳しいお話がありました。準備して置くべき最低限必要な備えとしては「水」「電灯」「軍手(手袋)」「靴下(厚手の物)」で、助けが来るまで耐える必須の道具です。自助、共助、公助についての心構え等の必要性もつくづく考えさせられ、とても有意義な講演でした。第2部の式典は「国歌斉唱」で始まり、東京ニットファッション工業組合太田理事長より組合活動を主体とした年始のご挨拶、続いて私東京ニット卸商業組合理事長として「景気動向とファッション業界の流れ」「組合の運営方法」について等、新春のご挨拶を述べさせて頂きました。続いてご来賓のお客様よりのご挨拶を頂戴しました。経済産業省の繊維課長宗方直子様、東京都成田労働局長様、墨田区山崎区長様、それぞれの立場から今年に対する意気込みのお言葉を頂戴しました。第3部の懇親会では、まず私から3つの「C」ついて「チャレンジ」「チャンス」「チェンジ」の話を中心にしたご挨拶と今回初めての試みで副理事長のご紹介をさせて頂きました。(株)ナイガイアパレル秋山社長、(株)小杉産業塚越副社長、(株)美光田中社長、ボントン(株)大久保社長、(株)エトワール海渡三雲取締役、以上5名の副理事長と常任理事として(株)ワールド畑崎会長、(株)レナウン・ダーバンホールディングス渡辺会長、(株)福助吉野社長、特別会員には、(株)蝶理田中社長、(株)エム・シー・ニット近藤副社長、以上の錚々たる方々をご紹介させて頂きました。その後、
東京ニットファッション工業組合太田理事長のご挨拶と副理事長のご紹介、ご来賓のご挨拶を経て乾杯に移りました。乾杯のご挨拶は、いつも大きな声で元気があり皆様を勇気付けるエネルギーに溢れた(株)ワールド畑崎取締役会長より「今年は景気が良いせいか出席者の皆様の顔が明るく感じられる、本年も素晴らしい年になる様に頑張って行きましょう」という力強いお言葉と共に乾杯し宴会に入りました。賀詞交歓会当日は「紡績」「商社」「テキスタイル」「付属」「染色」「アパレル」「ニッター」「報道関係」等、多方面の業界首脳の方々の出席で、交流、懇親、情報交換、ビジネスチャンスの場として非常に有意義で内容の濃い新年賀詞交歓会を実施することができ主催者として皆様方に心より厚く感謝を申し上げ終わりにさせて頂きます。